講師として大切にしていること

講演会や研修会に講師として臨むとき、参加者の方々が「これは実際に役立つ学びだな!」とお感じになり、そして「すぐにでも実践に生かしてみよう」と思える、そんな内容や流れを意識して考えています。

🔶まずは、参加者の方々がどのような課題を抱えておられるのか、どのようなことを解決したいと思っておられるのか、そこに目を向けることが大切だなと思っています。

一昨年の冬、スポーツ施設の職員さん方の研修会のご依頼がありましたので、事前にお約束して出向いたところ、ちょうど数名のスタッフの方々が集まって作業しておられ、皆さんが日頃お感じになっている様々な仕事上の人間関係の課題について、お伺いすることが出来ました。私の経験のない職場のことですので大変参考になり、また興味深くお聞きして、とてもお話が盛り上がりました。 皆さんのニーズに応えた内容を練っていこうと意欲も湧いたのですが、残念ながら「コロナ」の影響で研修会は中止、あ~なんて残念、またのご縁を楽しみにしているところです。(新年度になって、再びご依頼をいただきました♪)

🔶次に、事例や具体例を活用した「違い」を示すこと。違いというのは、同じ場面でのコミュニケーションの取り方による違いです。例えば、普段無意識に伝えていた言い方を、ゴードン・メソッドによる言い方に変えてみることでの「相手の反応」の違いや「伝えてみた自分自身の気持ち」などの変化のことです。それらを「実感」できる内容を工夫しています。なぜなら、そのように実際に皆さんがお感じになることで気付きが得られ、学びが深まります。そして実際に学んだやり方を試してみるお気持ちも増すことでしょう。 実践してみて初めて理解できることは多いものです。

🔶更に、なんと言っても大事にしていきたいのは、参加者の方々への「愛」です。お伝えすることで、参加者の皆さんの、日常での人間関係がより心地良いものとなり、心穏やかな生活につながります様にと心込めて準備し、お話しすることを肝に銘じています。

🔶それから、講師としての体験を通して自分自身が成長していくこと、このこともとても大事にしています。講演会や研修会ごとに、私自身の気付きと学びがあります。もっとこうすればよかったと思うことも多々あり、それを次に生かしながら自分の力を磨くこと。そうしてより充実した内容を提供できる自分になっていきたいと思います。

2022.2.16