親業との出会い

不妊治療の末に授かった娘。

可愛がって育てていたつもりが、第2子の産休中にトイレ・トレーニングを始めたところうまくいかず、娘をたびたび叱るようになった私。

夫はうまく子育てをしていると思っていたらしいのですが、私は一人で焦りイライラと苦しみ、もがき、自己嫌悪に陥りました。

保健師さんに電話して、涙ながらに話したのを今でも覚えています。

残念ながら、それでは私の悩みは解決せず、落ち込んだままでした。

ある日小児科医院で親業の講座のことを知り、また書籍も手に入れることが出来、

それをきっかけに親業訓練一般講座を受講しました。

それはもう30年も前のことなのですが、受講した時のことで印象に残っているのは、

この学びは教師として役に立つぞ!と思ったことです。(当時私は中学校教諭でした)

実際に、育休から復帰して中学生たちと関わった時に味わった親業の学びの効果には、目を見張るものがありました。

私のコミュニケーションの取り方次第で、中学生の反応が大きく違ったのです。

同じような場面でも、私が親業を生かした伝え方をすると、生徒たちの反応が以前と変わりました。

かつては反抗的な様子だった場面で、素直な感じの反応が多くみられました。

「反抗期なのではない、私が反抗させていたのだ!」と思うくらいの違いでした。

そうすると、中学生に対しての私の見方も変わり、愛しさや寄り添う気持ちが増しました。

親として、教師として、大人として、1人の女性としての私の人生を支えてくれた、

そして今でも支えてくれている親業、ゴードン・メソッド。

その具体的な事例など、また引き続き書いていきたいなと思っています。

2022.2.13